油絵による肖像画４

さわやかなイメージのイラストに仕上げたかったので、油絵の具を水彩画のように表現しました。まず。スケッチブックに写真をみながらデッサンをします。 なるべくイラスト的にさらっと描きます。イラストボードにアクリル系のジェッソを塗ります。ジェッソとは地塗り用の白の絵の具です。 一晩乾かしてから、鉛筆でスケッチをトレースします。かるく、鉛筆デッサンをします。あまり描き込むと重たい感じになるので注意が必要です。 鉛筆はおもいっきり尖らせて繊細に慎重に描き込みます。アクリル系のマットメディウムを水でうすめてエアブラシで吹き付けます。 鉛筆を定着させます。服の白い部分はマスキング液であらかじめ塗ります。マスキング液はある種ボンドのような感じですので、筆をいためます。 いらなくなった使い古しの筆で塗ります。また、マスキング液は透明ですので、少し色をつけるとやりやすくなります。次に油絵の具を塗ります。 頭の部分と服の部分です。頭はバーントシェンナーとイエロオーカー服はブルーです。動きをつけた感じで右に流すように塗ります。 左の部分は背景にはみださないように気をつけます。きれいな白バックをいかします。溶液で油絵の具を溶かし、 木綿の布で色を抜きながら調子をつくっていきます。油絵の具はホルベインのDUOという水にとける特殊な絵の具です。 マスキング液の部分を指でこすりながらとっていきます。白く抜けてきれいに仕上がります。 胸のワッペンの部分と手袋のロゴの部分を細い筆で描きます。くちびるの色も少し足します。 最後に白の絵の具でテカリの部分の修正をして肖像画の完成です。イラストとしても面白いと思います。